初めて「歌ってみた」のミックスをした感想
まいど
なかしんです
年末スレスレからゆっっっくりじっっっくり行ってた、会社の同期の「歌ってみた」のミックスがついにこの前の土曜日に完成いたしました!!!
ウワーーーーーーー!!!!
めちゃくちゃ楽しかった〜〜〜〜
今回は記録としてこの記事を…
やったこととか勉強したことがとても多いのでかなり長くなりそう
時間あるときにお付き合いください
やり初めの頃は全然上手いこといかんくて2〜3ヶ月くらい寝かせてしもたんですけど
撮り直ししてもらったり、私の部屋であーでもないこーでもない言いながらベストな状態になるように調整しまくったんですよね
私あんまり勘が良い方じゃないので
しかも全くなんも手につかんかった時期ってのもあって随分待たせてしまったんですけど
ある程度復活して時間も確保できたところで、ここ1ヶ月くらい2人でゴリゴリ詰めてったんですよ
この件だけで初めてチャレンジしたことがいっぱいありまして
今回はそれを残そうかなと思います
今後もまたこういうことやりたいな〜と思う気持ちをフワッと消さんために
(この件以前にも引き受けた方はいましたが、その時と比べもんにならんくらい丁寧に本気でやったので、その時の話は割愛します)
まず歌モノ自体触ったことがほとんどなくて
しかも生音を扱ったこともなかったので全てが未知やったんですねえ
生音やから、まずは録音環境が持ってるノイズを除去するとこから始まって
今はすげえソフトがあるから「こういう系統のノイズ消したい!」みたいなことがすーーーぐ出来ちゃうんですね
機材厨もといソフト厨やった時期に買った、使い道全然ないけど高性能な処理ソフト(iZotope RX7)を活躍させる場面がやっときたんですよ
ほんまにメチャクチャ綺麗にノイズだけ消せた(消した後のプレビューはもちろんできるし、ノイズだけのプレビューもできる)
この時点でモチベ急上昇ですわ
ほんでその次驚いたのは音量の変化
これは嬉しい驚きじゃない方やと思う
「声は不安定な楽器」ってなことをよく言いますけども、これマジっすね
ほんの少しでもマイクとの距離が変われば音量が変わって、音質も少なからず変わるんですよ(離れたら低域が減るとかそういう感じ)
あとはビブラートをかけた時とか、サビに声を張り上げた時とAメロのおとなしいところの差とかが顕著でしたね
ほんでピッチ補正
をしようと思ったんですけど、
ついさっき言った「音量」がバラバラやとピッチ補正ソフト(Celemony Melodyne)もうまいこと読み込んでくれへんっぽかったので
ここで声にコンプレッサーをかけてみることにしたんですね(ちょっとだけ調べた)
音量がデカいところとピッチが高いところがだいたい一緒だったので、こりゃあコンプかけてもええやろなと思ってぶち込んでみました(高いピッチは音量が小さくても大きく聴こえやすい)
これだけでも元音よりめちゃ聴きやすくなったんで、こりゃあええわっちなもんですよ
そっからMelodyneに読み込ませてみると、かなり改善されたんですね〜
カッチリした根拠があってこういう流れの処理をした訳ではないけど、まずは上手くいってよかったと。
ほんでいよいよボーカルミックスといえば〜のピッチ補正が始まるんですね〜〜
普段カラオケ行った時とかには、やっぱ上手いな〜すげえな〜止まりやったんですけど、いざ修正しようと思うと、想像よりズレてることが多くて
これはイヤミじゃなくて、感心の方のやつ
多少ズレててもカッコよく聴こえるのエエな〜と思ったやつ
アタック強めの声やと思ってたんやけど、実際はそれに加えてピッチがメチャ高いとこからギュン↓と当てにいく歌い方をしてて(吹き矢の効果音みたいなアタック)(想像してちょ)、これをピッチ補正するのがむずい!
一音ずつ、声が1番鳴ってるところとリズムが噛み合うようにタイミングとピッチを合わせていって…
そんなことをしてひとフレーズ、ふたフレーズ……って出来ていくんです
まずはピッチが綺麗になっただけで、メチャクチャクオリティ上がったように感じます
ってかメチャクチャ上がってるから当然やけど、、
て感じでひとまず完了したものの、なーーんか違和感ある箇所があると…
でもこればっかやってても仕方ないってんで、次の工程に進むことにした
今度はハモリやで
耳コピしてちゃんとリファレンスを用意してから、またピッチ補正とかタイミング補正をした
まあこっちもおんなじような完成度まで調整して、全体的にまあまあいい感じになってきたな〜〜って感じ!
次はハモリとメインボーカルのバランス(もちろん耳コピも入ってくる)を考え始めるんですけど
それぞれのタイミングズレとか、綺麗にハモれてないところを耳で調整…
これが一番大変やったかもしれん、音感ないから色んな方法でカバーしながらやった
タイミングズレは、2つの歌い方の差があったら一気に大変になるんやけど
アタック感、声の抜き方… この辺が揃ってないとピッチ合ってても全然よく聴こえへんわけ
これをうま~~~~いこといじくって全部いい感じに聴こえるようにする
この辺の調整をやっていくと、歌い方のムラとか、歌詞の子音・母音の差によって声質が全然ちゃうこととかに気付いてくるんですね
改善案とかもポンポン浮かんではくるから、撮り直ししてみよ~って話になって
これはこれで新しい問題がいっぱい出てきて
ちゃんと撮ろうとしすぎて緊張した声になったりして初めのテイクから歌い方が変わりすぎて使うの難しかったりするし
前回撮った環境の再現に時間がかかってその間に調子狂ったり
理想と現実はかなり離れてましたね
お互い改善点を理解した上で撮りなおしたらクオリティ爆上がりやと思ってたけどそうでもなかった
ってのもまた勉強になったんやけどちょい悔しかった
まあその代わり何回も撮り直しすると、それぞれのテイクで良いところが分散されてたりするから使えるサンプルが増えるという意味では良いですね(1か所だけメチャツギハギした)
回数重ねるごとに1本撮りに近づいていくのが理想っすねえ
今回のチャレンジでは、状況によって歌い方の向き不向きが顕著に表れることが身に染みてわかりましたね
ライブとかカラオケで生歌を披露するのと、録音して公開するのは全く違うんやな
…
具体的な話をほとんどせずに最後まできてしまった
ほんとはもっとEQとか声のフォルマントとかエフェクトとかの使い方にも注力したんやけど書ききれんかった
また次ミックスすることになった時にちゃんと書こかな
だいたいこんなことやりましたで~っていう日記的な感じでした
ほな