なかしんゴミ生活

雑な生活を書きます

料理がウマイ異性の魅力について考える

‪まいど

なかしんです

 

ふと、家の中で美味しそうな料理の匂いがしてきたら嬉しいな〜と思いまして

 

決して自分がラクしたいといった旨の話ではなく、何かこう、誰かがそこで心を込めてることが伝わりたいな〜的な

幸せ求めてるな〜みたいな願望でして

 

何となく相手の家に遊びに行くことになって、まあだいたい昼頃にお邪魔させてもらうんやろな

朝からってのは、小中学生くらいでないとあまりお家には集まらなさそうやしさすがにないんかもしらん

ほんで適当に勉強すんのかDVD見たりすんのか、ただネットサーフィンするのか

何やるかわかりませんけど

 

よう考えたらそういうシチュエーションになったことがないし、創作モノでそういうシーンは全部エロシーンにされるので具体的なイメージがでけへん

これがネットの弊害ですか、初めて不便に感じました

 

ボーッとしてたらなんか知らんけど時間すぎていくじゃないすか

夕方6時くらいになって「ご飯の時間やろうしそろそろ帰るわ」

ってちょっと名残惜しいけど相手から帰れって言わすのは気遣わせすぎて良くないな〜的なセリフを言って帰る準備をしてたら、

「せっかく来たんやしなんか食べていきーや」とか言われてビックリするんです

「でも家族いてはるやろ?」って聞くと、「うちは歓迎するで」って答えられて、(いや、おれが気遣うんやけど…)とか思いつつ「あぁ、ほんま?じゃあ呼ばれよかな」ってちょっと平静を装って答えるねん

友達がお母さんのとこに了承をもらいに行ってくるんやけど、若干声が聞こえてるのね

「あの子、気遣いぃやん、あんたの部屋で一緒に食べれば?」「みんなで一緒に食べればええやん」

みたいなのが聞こえてきて、だんだんドキドキしてくるんです

普段一緒に過ごさない人と日常のひとシーンを過ごすって想像したこともなくて

何の話したらええんやろ…とか、どういうタイプのご飯なんやろ…とか考えてたら、お母さんがええ表情しながら「あの子いつもより張り切ってるわ、下降りてきて待っとき」って声かけてくれるんです

ほんだら友達が「いらんこと言わんでええねん」ってちょっとだけ恥ずかしそうに言うねん

オカンが先くんのかいと思いながら「すいません、ありがとうございます」ってちょっとオドオドしながら答えて、お母さんについていきながら階段を下ってる途中、(そっか、いつも手伝ってんねや、偉いなあ)ってふと思うんですね

ほんで下降りて、できればキッチンの中までは見えへんけど同じ空間にいるような場所に出るんです

そか、ダイニングキッチンのことか

調べたらそうっぽかったからたぶんそう

 

そこのソファかイスかそれとも座布団とかの上なのかに座らせてもらって、自分もなんかやった方がええんかなとか思いながらソワソワしてると、お母さんが「お茶持っていってー」友達が「はーい」とか言いながら、日常の感じを醸し出し始めてることに気がつくんです

そのタイミングでお母さんが「お家に電話かけときやー」って言ってくれて、「ああ忘れてました、電話借りますね」って返して、現実に帰りながら電話するんです

じゃあ自分のオカンが電話に出て、「もう、もうちょっと早よ言ってくれなあかんで 今回はせっかくやから呼ばれたらええけど」って言ってくれてちょっとホッとしながら、帰ったら謝ろーとか考えるんです

 

電話を終えてぼーっと待ちながら、(あーお父さんは帰ってきてはらへんねやな)みたいな、そんなちっさいことを考えてると、水の音とか何か焼く音とかが聴こえてきていい匂いも漂ってくる‬んやけど、見慣れない別の家庭のコップに注がれた、自分の家とは違う味であろうお茶を持って現れたのが普段使ってる普通のエプロン姿の友達

そこで、抑えてたのかもようわからんような感情がグワッとこみ上げてくるんです

ああ…結婚して自分が働きに出たらこういう光景が目に入るのか…

いやでも最近は夫婦とも働きに行くし、料理は女に任せて〜みたいなことって時代遅れやんな〜…でもこの姿毎日見たいな〜

みたいな内容が頭の中にギュッと流れるわけです

今はまだ手伝ってるだけやけど、息子とかが出来たときにこの子は友達のお母さんとして上手いこと振る舞えるんやろうな…っていうような、自分ではない人の未来を思い浮かべてしまうんです

恥ずかしいけどそれになりたい〜って気分に浸ってると、一品ずつ机に料理が運ばれてき始めるんです

見たことないお皿、お箸、ほんで料理…

異世界に来たような感覚になって、思わず「うわ〜すごい」みたいな取り留めのない感動を口に出すんです

すると友達が「これは私が作ったんやで」って言って言いながらそのうちの一品、僕は料理をやらんからあんまりわからんけど、たぶん結構手の込んだっぽい料理を示されて、今度は本当の本音で「すご!」ってビックリするんです

これがほんまに美味しそうなんすよね

そこで「ふふん」みたいな感じのベタなドヤ顔をされて、(あぁ、今惚れたわ…これだわ…)って気付くんです

 

自分が居ることで、食卓の囲み方が普段よりちょっと狭くなった空間に全員が集合するんです

みんなで いただきまーす って言うと、お母さんが「張り切って作ったから量多なってもうたわ、無理して食べんでも大丈夫やで」って気遣ってくれるけど、自分はもう嬉しすぎて早口で「いや、もちろん全部食べます!!」って言うんですよ

友達が「普段そんな食べへんやろ」とかってツッコミを入れてきて「確かにそうやけど今日はいける」「なんやそれ」みたいな会話をしながら、友達が作ったと言ったおかずに手をつけて、最初の一口を食べたときにまた感動するんですよね

これが同年代の子が作る料理なんか……お母さんになるであろう子が作る…………

って考えがまた一瞬で頭にブワッと流れてしまうんですね

ほんですかさず「美味しい」って言うと、友達もお母さんも「もっと食べや〜」とか言ってくれてもう撃沈ですわ

普段の少食とか関係ないくらいめちゃ食べて、「最高でした」って色々含みを持たせて言っちゃうんですよ

ほんじゃあ友達が「また食べにおいで」みたいなことを言ってくれるけど、「ご飯食べにきたみたいなるやんか」って言ったら「それでもええやん」的な返しをされるんですね

(まじか…おれがそんな幸せな思いしてええんか…)ってショックと喜びを感じて、「じゃあまた……」って照れながら言うんです

ほんで2〜30分くらい何か適当な話をしてから、「じゃあそろそろ帰ります、ご飯美味しかったです。ごちそうさまでした。」って言ったら、「礼儀正しいな〜」「いえいえ、本音です」「こっちも嬉しいわ〜」って見送ってくれてるお母さんと会話して、友達もなんか嬉しそうにそこに立ってて

(家では裸足なんや)みたいな細かいとこに今更気付きながら靴を履いて玄関の扉を開けて「お邪魔しました〜」「また来てや〜」のやり取りを済ませた後、大きい音が鳴らないようにいつもより慎重にそーーーっと扉を閉めて、扉を閉めてすぐは鍵の閉まる音がしないこととかに小さい喜びを感じながら帰路につくんやろな〜

 

若干明るさの残った夜空、思いの外張り巡らされてる電線、切れかけの街灯とかを見上げて

今日は幸せな一日やったな〜

って

 

そんな青春を経験したかったですね

あぁ、自分に足りないものはこれなんか〜

 

埋めたいな〜この気持ち

もう遅いな〜

 

あーご飯お呼ばれされたーい

 

いやでもなんかほんまに経験したことある気持ちになってきた

今自分幸せかも

 

よかった

おやすみ