なかしんゴミ生活

雑な生活を書きます

歳を取るって何なんやろう

まいど

なかしんです

 

歳とって、普通に就職して、普通に周りに溶け込んで

今までより広い世界に飛び立てたと思ってたのにほんまはとても狭くなってて

山も谷も大きかった人生が少しずつ均されていくのを感じてる

 

ああ、大人になるってこういうことなんかな

 

誰よりも輝いてると思ってた自分も実はそうでもなくて

ふと外に視線を投げたら光り輝いてる人たちが目に飛び込んできて

 

情けないね

 

いつから、ただの情けない人間になったんやろう

会社に就職するための「面接」で上手いこと話せた時?

病んで「休職」した時?

滋賀県で働いてて、ライブの直前にみ髪の毛を初めて染めた」時?

思いもよらんくらい怒られて「家に帰された時」?

それでも抵抗しようとしたけど、新しく配属された部署の「威圧感に負けて黒染め」した時?

文化祭で楽器の「ソロ」を披露して、それを凄い方に拾ってもらって、初めて知らない人ばかりが集まる「ライブ」をした時?

たまたま同級生の「バンド」の助っ人で出演した時に見に来てた子に気に入られてることを知った時?

その子が身近な人達と接点があるからって「初デート」の約束をした時?

好きで始めたはずの音楽に押しつぶされそうになって、何もかも投げ出そうとして逃げるように「彼女」を突き放して別れた時?

「日本で一番人気が出た大好きなバンド」のオーディションに唯一落ちた時?

周りで誰も知らなかった「高専」に合格した時?

小学校の頃からずっと憧れてた「音楽」をその「高専」に入ってから始めた時?

 

何かの「称号」「名誉」みたいなカッコいい言葉面にただ振り回されて、ただ知識と経験だけが増えていって、それにただ快感を覚えていただけじゃない?

何を本気でやった?どこまで納得いった?

ただ周りの人より運が良くて、貴重な経験ができただけなんじゃないの?

全部何かのきっかけがあって、今までの思い出が自分の中に溜まってるだけ

「それがあったから今の自分の生き方に変われました」って言えるようなことが本当にあるのか

わからんようになってきちゃった

 

そんなことを考えてると

大きな出来事が始まる直前と、終わってから長い間何も手がつかなかった理由がわかる気がしてきた

自信なんて初めから無くて、終わってからも周りの人の優しさだけで満足した気になって、他の人たちに自慢して、褒めてもらって気持ちよくなって

そんな自分が嫌になって

誰の期待も欲しくなくなってた

未完成のままの自分なのに誰かに求められてることが、みんなを騙してるような後ろめたさでいっぱいやったから

何もできないのに、運が良かっただけでこの場所にいるのに

いつからか、そんなに期待されちゃ応えられへんよ、早く僕がダメ人間って気付いてよ…と思い始めて、ずっとその気持ちのまま平然とした顔で生きてて

糸が切れるように、その場から逃げ出すことばっかり

自分でも気付いてなかっただけで、蛍光灯みたいにもう少しで切れる兆候はあったやろなとは思う

でも人と触れ合う時は何故か調子良く光ってるところも蛍光灯みたい。

 

でも、音楽との出会いは間違いなく人生を変えた

引っ込み思案で何もやりたいことなんてなくて、記憶に残らないような日々をただその時の友達と過ごしてた自分に、夢や目標がハッキリある友達の横にくっついてただけの自分に

大きな光が差したのを忘れない

忘れてはいけない

本当に大切な出会い

これだけは胸を張って言いたい

関わってくれた人たちはみんな素敵な人達です

応援してくれた人たちだけは絶対にけなしません。

これだけはほんとに絶対です。

 

でも自分はまだ誰かを騙して、取り繕って生きてるような気がしてる

ここ半年くらい、そのダメなところを直そうとし始めてるんです

変に自慢するのをやめたり、勘違いされる言葉遣いをした時やする時は「そういう意図じゃないんです、話すのが下手で…ほんまはこういうニュアンスのことを伝えたくて」って素直に言うようにしたり

自分にはできないなと思うことをやってのける人を目にした時は心から褒めたり。今までは内心「自分でもできるよそれくらい」と思ってたけど、やるかやらないかがまず大きな壁やってことを知ったから

Twitterで呟く内容を、公の場で発することかどうか一度見返したり(全然足りてないけど)

 

自分は大それた人間じゃないとわかれば、今までの 横柄な、全てわかったような態度を取ってたことが本当に恥ずかしくて、情けなくなりました

 

新しい世界に飛び込んだ時、もっと真剣にピュアな気持ちで向き合いたかったよ

それだけのことを考えて毎日必死に食らいつきたかったよ

なんで中途半端に知識があって「それくらい知ってますよ」みたいな態度取っちゃうの

やりたくないことには「何にもわかりませーん」って全部投げ出すような態度取ってさ

全部、上澄みみたいな所だけ経験して良い気になってる

理想の自分に追いつこうとしても追いつけなくて挫折してる

それを自分の知識と経験だけで早々に判断して、手を引いてる

口だけで「行動力があって何でも知ってて相談すればある程度真剣に考えて具体的な意見も出してくれる人間」みたいに振る舞ってたやろなと

 

はあ

もう嫌やなー

何もできないのに

何ができるようになりたいかもわからんのに

好きなことすら曖昧になって、すぐ気が散って諦めて

そんな自分がさらに面白くなくなって

暇じゃないはずなのに暇つぶしに手を出して

ただ何かを追いかけるはずだった自分の時間が失われていく

いや、失わせてるのは自分

過度な自信と、妄想からくる期待に体が耐えれなくて、一番簡単な「逃げる」という選択肢を選び続けてた自分

 

口で「やりたいことある」と言っても、仕事が終わったらそんな気はすぐ無くなるし、残ってたとしても実力の無さに気付いてすぐ辞める

 

そう、がむしゃらさがどこにもない

それに気付いた時、「あぁ、自分は "大人" になったんや」って

思いましたね

あとはただ目の前に見える道を歩いていくだけ

小さい運や奇跡じゃ曲げられない道を歩いてるってことにようやく気付きました

広い世界を夢見てた以前の自分は、今の自分を見てどう思うやろう

「おれらしい」とか言ってくれるかな

「そうならんように頑張ろ」とか言うわたぶん

ほんで知らん間に同じ結末を迎えて、また同じように後悔するんや

わかるわかる、自分のことやもん。

 

はあ、ただ歳をとるだけ。

「もう22歳」を「まだ22歳」に変える気力はもう残ってない。

まだ僕が出会ってないような運や奇跡が起きない限り。

自分ひとりの生き方ではもうどうしようもないね。

 

でもいい

今はふとした幸せだけがこの身に降ってるけど

いつかまた大きな幸せが訪れる

それだけは信じてる

いつか気が向く日まで、ゆっくり生きていたいなと思いました

 

おわり

 

ほな